被覆電線
被覆電線は文字通り、銅の電線を劣化やショートから守るためにビニールなどで覆い被せてあるものの総称である。
剥離した時に特号銅になるものと、二号銅になるものに大別され、その時の銅と被覆部分の割合(銅率)で価値が決まる。
通常太物は剥線機、細物はナゲット機で処理され銅の部分だけを取り出す。
近年では細物は国内でナゲット処理せずに、コンテナ輸出されることもある。
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一芯線
・CVT、IV線などの一本の線にビニールなどが被覆している電線
・剥離すると特号銅になる1.3㎜以上のものに限る
・線の径によって銅率55~85%ほどの差がある -
三芯線
・三相のCVなどの電線
・隙間に紙や麻ひもなどが入っているため銅率は一芯より低い
・剥離すると特号銅になるものに限る -
Fケーブル
・VA、VVAなどの電線の総称
・2~4芯のものがあり、銅率は42%前後
・剥離すると特号銅になるもの -
通信線
・通信用ケーブルの太物
・一本の線が細いため、剥離しても二号銅扱いだが銅率は高め -
高圧線
・高圧電力用の電線
・ビニールとの間に銅箔が巻いてあるもの
・被覆部分が厚いため、銅率は50%ほど -
家電線
・家電製品などに使われている弱電線
・ACアダプターなどのダスト分のないものが望ましい
・銅率は35%ほど -
クーラーパイプ
・空調用の銅管に断熱材などが巻き付けてあるもの
・鉄などの付き物がないほうが望ましい