雑品
雑品とは鉄などをベースに非鉄(主に銅、真鍮、被覆電線など)の付着のある、解体に人の手を要するものの総称である。
電炉メーカーなど鉄スクラップの需要家は、非鉄成分の混入を嫌う傾向にあり、かつて雑品に相当するものははシュレッダー加工向けとされ、あまり価値は高くなかった。
ところが2000年以降中国などの新興国では人件費等の解体コストが低く、かつ資源需要も旺盛なことから、需給双方が折り合い現在では主要な輸出品目となっている。
ただし2017年頃から中国の環境規制の影響から未解体物の輸出が難しくなり、国内で解体処理しなければならない状況になってきている。
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工業用雑品
・鉄ベースの機械にモーター・配線・基板・配電盤等の非鉄金属(主に銅系)が付着したもの
・鉄スクラップとして、甲山向けにならない異物の除去が必要なもの
・家電製品やエアコン等フロンガスを使用しているものは受け入れ不可 -
給湯器
・屋外ガス給湯器の銅釜が付いているもの
・屋内用の小型給湯器も含む
・ボイラー等の銅釜のないものは雑品扱い -
モーター
・機械等の動力用のモーター
・内部に銅のコイルが巻いてあるので、鉄屑より高価・据付用の台など、モーター本体以外のものは取り外し推奨 -
エンジン・ミッション
・自動車やトラックのエンジンブロック等アルミ分の多いもの
・その他の小型のものは鉄付きアルミに分類される -
トランスコア
・変圧器についている銅のコイルが巻いてあるコア部分
・溶接機などのコアはアルミの場合が多いので注意が必要 -
基板
・電子製品に付いている基板屑
・ICやCPUなど価値の高いものから、コンデンサなど低いものまで付着してあるもので値段が変わる -
ボイラー
・外見は給湯器に似ているが、価値の高い銅釜が入っていないため、値段は雑品程度
・上蓋を開いて、銅釜の有無の確認が必要
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