紛らわしいスクラップの中で代表的なのが真鍮と砲金です。今回はその二つについて詳しく解説していきたいと思います。
① 真鍮
地金の色は黄色で銅と亜鉛がベースの合金で、水道まわりの部品や仏具、楽器、電極、鍵、ガスまわりの部品、メダルなど幅広く使われている。メッキされているものも多く、一見ステンレスに酷似しているものもある。
② 砲金
地金の色は茶色で銅とスズがベースの合金で、水栓金具の本体部分、水道検針メーターなどの水まわりに使われることが多い。真鍮と比べると銅の割合が多く、配合してある亜鉛よりスズの方が高価なため単価は上になる。銅と真鍮の中間の様な色味をしている。
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左が真鍮、右が砲金のバルブ。
形は非常によく似ているが、新しいものだと比較的色の違いが分かりやすい。 -
古くて判別しにくいものは削って地金の色を比べてみると色の違いが良く分かる。
真鍮は黄色、砲金は薄いピンク色。 -
同じ様な形の水道混合栓だが、メッキがかかって判断しにくい。
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やすりで削ると地金の色がでてくる。Aが真鍮、Bが砲金だった。
形が似ていても違う素材のものもあるので、一度削ってみるとよい。
真鍮と砲金はスクラップの中では兄弟のようなものなので、色や用途が非常に似ています。まとめて持ち込まれると込真鍮としてしか買い取れませんが、きちんと砲金やメッキ砲金などを分けていただければ別途買取させていただきます。