給湯器とボイラー
弊社で扱っているスクラップの中に給湯器とボイラーがあります。今回はよく似ている二つの違いを詳しく説明したいと思います。
給湯器は読んで字の如くお湯を供給する器具という意味ですが、ボイラーはボイル【(boil)液体を沸騰させる】という意味の英語からきています。つまりこの二つは本来は同じ意味をもっています。しかしスクラップ業界では便宜上別々の品目として定義されています。
1. 給湯器
別名湯沸し器とも呼ばれ、主にガス給湯器に多いタイプのスクラップ。外側の蓋を開けると、四角い銅製の内釜が入っているものを指す。屋外用の大型のものから、屋内用の小型のものも含まれる。銅の評価が多少あるので、下記のボイラーより価値は高い。
2. ボイラー
主に灯油用給湯器に多いタイプで、内釜が銅製ではなく、円筒形のステンレス製のもの。銅の評価がほぼ無い為、価値は低い。
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大きさは違うが形状はほぼ同じなので、判別しにくい。
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蓋を開けて見比べると分かりやすい。
左側の縁で囲んだ部分が銅製の釜。
一方右側の縦長の円筒状の釜はステンレス製。 -
屋内用の小型給湯器。
かつては主流だったが、現在はあまり見かけなくなってきている。 -
開けてみると円で囲った部分にメッキされた銅釜が入っている。
全体の銅率は屋外型より高いが、買い取り単価は同額。
非常に似ているこの二つですが、ビスで止まっているだけなので蓋を開ければ一目瞭然です。どちらか迷った時には開けて確認して下さい。
今回はよく似た給湯器とボイラーのお話でした。それではまた次回...。